Rails本対応バージョンとりまとめ

Railsで開発をするときアナログ人間なのでどうしても手元にある本を読むのだけれど、どのバージョンのRailsに対応しているか直ぐには分からない事が多い。手元にあるRails本がどのバージョンに対応しているか簡単な感想もつけてまとめてみた。

追記(09.03.28)
Railsデプロイを追加。Rails2.3の項目を追加
追記(09.06.02)
Agile Web Development with Rails Third Editionを追加

Rails2.3対応

未所有。まだRails2.3対応の本は無いと思う

Rails2.2対応

Agile Web Development with Rails (Pragmatic Programmers)

Agile Web Development with Rails (Pragmatic Programmers)

Railsのバイブル本。Rails2.2.2でテストされていると書かれている。Rails2系の網羅的な本は非常に少ないので英語ではあるが、Rails2系を系統立てて学びたいなら必読の一冊。英語も平易で読みやすい。

Rails2.1対応

Rails Pocket Reference: A Quick Guide to Rails (Pocket Reference (O'Reilly))

Rails Pocket Reference: A Quick Guide to Rails (Pocket Reference (O'Reilly))

オライリーのポケットリファレンス。Help画面そのままのサンプルが入っているだけなので、画面で普段から参照している人にはもう一つ価値が無いかもしれない。私の用に手書きしてメモしておきたい人には便利かも。
かんたんRuby on RailsでWeb制作

かんたんRuby on RailsでWeb制作

Railsの解説本というよりはNetBeans6.1でいかにRailsの開発を行うかという点に注力された本。Railsそのものを勉強するにはちょっと向かない。

Rails2.0対応

Railsデプロイ

Railsデプロイ

Railsで作られたシステムを本番環境にいかに適応するかについて書かれた本。Rails2.0.2,Capistrano2.0,Mongrel1.0.1でかかれているので、今日現在(09年03月28日)からみて環境は少し古いがCapistranoの網羅的な説明やMongrelの管理、スケール化の検討など他の書籍では得られない情報が満載。Railsでシステムを開発しているひとなら1冊持っていて損は無いはず。
Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス Rails 2.0対応

Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス Rails 2.0対応

Railsレシピブック 183の技

Railsレシピブック 183の技

2冊ともレシピ本タイプのもの。ヒントを探す時にぱらぱらとめくるのに向いてる。どちらも1.2/2.0対応なので、1.2.6でリリースした物がある場合にも役に立って便利。Rails本ながらRubyの解説にもかなり力が入っている本。Railsは2.0のリリース候補版で書かれていたようだが、翻訳するにあたってサンプルはRails2.1で検証されていると付記されている。またプラグインの部分は2.1で変わっているのでそれは付録で補足されている点も便利。
JRuby 徹底入門

JRuby 徹底入門

JRuby1.1.2が対象だが、Railsにすると2.0系と想う。JRubyの説明が詳しく書かれている貴重な本。JRubyで開発してみようと想うなら一度読んでもいいのでは。

Rails1.2対応

RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第2版

RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第2版

Railsのバイブル本的存在。Railsの基本的な中身を学ぶのによかった。ただし、Rails1.2時代の本なので、そろそろ次の版が欲しい。
基礎Ruby on Rails (IMPRESS KISO SERIES)

基礎Ruby on Rails (IMPRESS KISO SERIES)

Railsの基本的な解説本。1.2.3ベースに記述されている。
Ruby on RailsによるWebアプリケーション・スーパーサンプル

Ruby on RailsによるWebアプリケーション・スーパーサンプル

Rails1.2ベースのレシピ集。スーバーサンプルというほど濃い内容では無い感じ。Rails1系の最終バージョンのレシピ集なので1系の開発案件がまだあるならみてもいいかも。2.0の注釈も一部掲載されている。
Ajax on Rails

Ajax on Rails

Ajax部分の機能に注力したRails本。1.1/1.2系で書かれている。Prototypeの説明も入っているので2系でも使える部分は多いと想う。

Rails1.1対応

はじめよう Ruby on Rails

はじめよう Ruby on Rails

1つのアプリケーションの作成を通じて、Railsの説明を行うタイプの本。マニュアル的に使うには不向き。
かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発

かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発

Artonさんの良書。Rails1.1系時代の本では非常に読みやすい。紙面で紹介しているRails環境が一式はいったCDが付属しているので、とりあえず勉強してみたいというのなら、いまでも使えると想う。
ライド・オン・Rails Ruby on Railsを徹底攻略

ライド・オン・Rails Ruby on Railsを徹底攻略

もうひとつ記憶がない本。

Rails1.0対応

Ruby on Rails入門優しいRailsの育て方

Ruby on Rails入門優しいRailsの育て方

国産Rails解説本で初期に最も愛読した本。Rails2系に対応した改版がでるのならMust Buy。ActiveRecordの詳しい説明などは概念を理解するには今でも役立つかもしれない。

Railsレシピ

Railsレシピ

Rails1.0迄のテクニックをまとめたレシピ集。一部1.1の内容も入っている。1系での開発案件が残っているならまだ使えるかもしれないが、2系を使うなら別のレシピ本があるので不要と想う。

Rails1.0以前

Agile Web Development With Rails: A Pragmatic Guide (The Facets Of Ruby Series)

Agile Web Development With Rails: A Pragmatic Guide (The Facets Of Ruby Series)

0.7系のRails本。初期はこれが最も良い資料だったと想う。

はっきりしないもの

Pro Active Record: Databases with Ruby and Rails

Pro Active Record: Databases with Ruby and Rails

ActiveRecordにしぼった本。ActiveRecordの様々な機能がサンプル入りで書かれていてためになった。たぶん1.2系だと想うが確証がない。