Ruby 1.9の予定と意義 編
Ruby1.9で盛り込まれる機能の個別紹介と現在のメンテナンスのお話。
1.9.1の新機能とその注意点が非常によくまとまっていらしたので、後でどこかに資料がアップされればそれを見るとわかると想う(1.9.1のリリースは年明けというところは個人的にポイント)。多言語対応の当たりは、多くのアプリが潜在的なバグを潜めたまま(従来は文字化けして処理されていたが、1.9からは例外で落ちる)動いていると思うので、その辺のテストが必要になると想う。
アップされてました(2008.11.09) - The plan and worth of Ruby1.9
今回のお話を聞いて気になっていた点をYuguiさんに聞いてみた。
気になったのは、LTでも話したんだけど、1.9.1や1.8のメンテナンス寿命はどうなっていくんでしょう?ということ。
つまり、1.9.1が出たとき1.8.6や1.8.7の寿命は尽きるんでしょうか?その辺は決まってないとのことでした。
1.9.1も1年はメンテナンスが続くとおもうけれど3年とかはできないでしょう、とのことでした。(1.9.Xとの互換性の問題がどこかで出るでしょうしね)。Ubuntuみたいに、この辺まではサポート期間がある予定、というものがあると導入に踏み切りやすいところも多いと想うんだけど、そうしたことにはお金がついて回るので難しいんでしょうねえ。
実現していくには、メンテナーの確保とのことでしたので、ビジネスでRubyを使わせてもらっているSIerがそうしたところにコストを出せるのが一番いいんだけ、どどうしたらいいんだろう。
たとえば、富士通ならOSSサポートデスクのメニューでRedHatAS/ESに同梱されているRubyならサポートできることは公になっているので、こうしたところとコミュニティーのサポートが何か連携できるといいのかもしれない。この辺は少し考えてみる価値があるかな。
余談だけれど、1.8.5までは割とのんきに新しいバージョンが出た場合に動作テストをして適応をしてきたんだけど、1.8.5, 1.8.6, 1.8.7からはそれぞれメンテナンスモードにはいると同時に互換性が少し無いので微妙に扱いが難しくなった。
メンテナンスが停止した1.8.5のユーザは数十いるのでcgi.rbに残っていたファイル名問題等は個別にパッチを対応している状態なんだけどこうしたことをこれからも続けるのか、どうするのか悩ましい(1.8.6にアップできない諸事情もあるので)。そもそもどうにかすれば1.8.5のメンテナンスは続けられたんだろうか。こういうニーズを持っているユーザもといSIerはいないんだろうか。
この辺の悩みはつきないので、だれかとどこかでご相談したいところ。なんだかまとまりがないけど、この辺で。
ちなみに「初めてのRuby本」を持っているのに持って行くのを忘れてサインをいただけなかったのが大失敗(悲)。