TimeHacksセミナー参加

こちらは技術系の内容だけに設定していたのですが、もう少し範囲を広げて書いていくことにします(Blogの数を整理中です(苦笑))。

さて、先日小山さんの主催されるTimeHacksセミナーの参加してきました。小山さんといば「IdeaHacks」をはじめとする各種Hack本や最近ですとiPhoneの関連書籍を多く書かれている方です。

セミナーは2010年3月9日。四国から東京に毎週通う生活を何年もしていますけれど、最寄り駅の地下鉄で下車すると周りは雪景色。道路もシャーベット状になってしまってそのせいか送れる方もちらほらいらっしゃって少し残念な天候でした。

この小山さんのセミナーは小山さんの事務所にて少人数で行われており、TimeHacks以外の各種Hack本その他についてのセミナーも定期的に行われています。ただ、会場としてはさほど広くありませんので、ノートブックを使いながらといった参加の仕方はできません。イスをオフィスの一室に並べているという感じです(ただ、雰囲気の作り方などが上手でしたので、セミナーそのものは非常に快適でした)。

セミナーはTimeHackの本を読んでいる事が前提なので、TimeHack本に書けなかった事+全体を通しての考え方という内容でした。

TimeHacksは各種Hackの中心位置しているので、他のHackにもいくつか関係があることも含んでいます、ということを冒頭に述べられて、以下のテーマで進みました。

1.一生
一生を通じて、「繰り返しが可能」で「一回が短期」で「飽きのきにくい(多様性のある)」行動ができているでしょうか?自分が満足感の得られるタスク・作業を設定して続けてゆく事で、このルーチンとも見える作業をいかに「技化」してゆくか、ということがメインテーマでした。

たまたまですが、同じ日に受けていた別の講習で「自分の蓄積してきた技をどうやって周りに継承してゆくか、伝えてゆくか、磨いてゆくか」という事を特定のテーマを設けて解決法やアプローチの考え方を取りまとめるという事をしていました。自分の作業をどうやって技化するか、技をどうやって伝えてゆくか、興味深いところです。

同日の質問でSEの方から「1回のシステム開発は数ヶ月から数年かかるためこの技化を行うのは難しい」という質問が出ていました。私はそれは間違えていると思っています。全体が長くかかるものであっても、その中を分解して小さい目標を積み重ねてゆけば良いと考えています。一回のレビュー、一回の提案、一回の顧客定例会、一回の議事録作成。タスクを小さく分解してその中で自分なりの改善点を見つけてゆき技化(ときには自分には向かない作業と見極めてよりうまく作業してくれる人に依頼する技を見いだすのもいいと思います)してゆくのだと感じています。

2.一瞬
もう1つが一瞬です。一生が「持続力」を求めるものだとするとこちらは「集中力」をいかにして手に入れるかということがテーマでした。

こちらはぐっと軽いテーマになって各種Hack系で取り上げられているタスクの見える化、スケジュールの立て方、自分への危機感の設定方法などテクニカルな内容が中心でした。

私のタスク管理はずいぶん紆余曲折がありましたが、結局GTDに落ち着いてしまってGTD無しでは仕事が全くできなくなってしまっています。当分そこは変えるつもりが無いのですが、スケジュールの立て方のところなどはまだまだ改善できるノウハウはあるな、と感じることがいくつかありました。

全体として一生のテーマ部分(こちらは概念的な要素が強いですね)の割合が多く、いわゆるHoWTo的な要素は少なめでした。HowTo的な要素は様々なメディアから得ることができるので、こうしたセミナーでは著者の考え方やノウハウを考えるに至ったをお聴きできるのがいいと思います。