ノマドワーカー入門書

書評はブログで書いた事がなかったのですが、読んだ本のアウトプットとして何か残してゆければと考えるようになりましたので、まずはトライしてみようかと思います。

初めての本は、中谷 健一さんの「どこでもオフィス仕事術」です。

これは、私自身がこの10数年に渡ってノマド遊牧民)的な仕事の仕方を続けていているためです。拠点は香川で働いていますが、全国に移動し、近年では海外からもお仕事の話をいただいたりしています。そうした仕事の仕方をしている中で少しでもヒントを思い読んでみました。

そうした視点でいうと、この本は「ノマドワーカーになろうかという人」や「ノマドビギナー」の方にお勧めの本です。

いままでオフィスで仕事をされていた方が、いざ外にでて仕事をしてみよう、移動時間などを効率良く使おう、と思った時にどうやって良いのか意外に分からないものです。

この本では、そうした点を以下視点で解説されています。

私が気になったのは、「ノマドワーキングの考え方」です。

  • 仕事の内容に合わせて居心地の良い場所は「自分で選択」する事
  • 外で作業することによって「仕事の場所」と「肩書き」を選んだり変えたりすること

この2つの視点はどちらも今までの私には無かった物でした。場所は、目的に最も近くて作業可能であれば、ある程度仕方がないと割り切ってどこでも作業していました。

それは時には快適ではなく逆に事務所の方が良いこともあります。自分で心地よい場所を探して行くという視点が欠けていた為です。意外にいつもの場所だから、と考えずに利用することも多いのでこれは重要な視点だと思います。

もう1つの「仕事の場所」と「肩書き」を選べるところですが、ノマドといえど勤務中時間帯に肩書きを変えるというイメージも私には乏しかった物です。

早朝、深夜であってもなかなかそうしたイメージを自分の中から払拭できませんでした。でも、せっかくあちこちに移動しているのですから、それを十分に利用して会社から離れた自分自身をブランディングして行くための活動も取り入れてゆけると最近も考えていたので、こうした考え方を拝見できたのはとても参考になりました。

逆にこれは仕方がない事かもしれませんが、場所などの情報は関東中心ですので、他の地方の方は利用するのが難しいかもしれません。

ちなみに、本の最初に著者の中谷さんによるノマドワーカーの1日が写真で紹介されています。ここまで!と思われるかもしれませんが、参考にとてもなると思います。